語り女たち [北村薫]

語り女たち
北村 薫著
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その話にわたしはじっと聴き入っていた。時空を超えて漂うように……。
海辺の街に小部屋を借りて、女たちの声に耳を傾ける。語り出されるのは幻想的な――そして日常的な――「謎」のものがたり。緑の虫の話、ささやく歌の話、アフリカの映画の話、不眠の画家の話……微熱をはらむその声に聴き入るうちに、からだごと異空間へ運ばれてしまう、17話。その多彩な小説世界を堪能できる短篇集。(新潮社ホームページより引用)



北村薫さんとは同じ高校を出ていまして、北村薫さんは私の先輩にあたるのです。そして、私が入学する以前にその高校で教師をしていたそうです。私が入学する前の年まで・・・。あと1年早く生まれていれば北村さんの教え子になれたのにー!悔しい!(≧◇≦)キィーーー!

まあ、実際そうなったとしてもその頃は覆面作家だったということで北村薫さんだと知る術はなく授業を受けたとしても真面目に受けたかどうかは疑問ですが。私国語苦手ですし(笑)

そんな縁(?)もあったりで、私は北村さんの作品にはある意味違った楽しみを持っているんです。知っている場所が作品中にでてくることがあるんです!都内の誰でも知っているような場所ではなく、埼玉の土田舎の風景が作品中に出てくることはすごく嬉しいことです。川や女子高、文化会館などなど。実際北村さんが本当にそこをモデルにしてるのかどうかは定かではありませんが、私は都合のいいように読み取って毎回楽しませてもらっています。

この作品ではそういった場所はでてきませんが、舞台を海辺の一室に設け、そこを訪れる女たちがそれぞれの物語を語り、様々な世界が広がります。静かでささやかではあるが異様な鮮やかさがある、そんな17の物語でした。私は「夏の日々」が気に入りました。一番現実にありそうで後味がよく心温まる話。私も今日は祖父の四十九日に行って来たのですがどこかで出会えることを期待してしまいました。

謡口早苗さんの挿絵がものすごく素敵な美しい一冊でした。

posted by 玉葱 at 2005年12月05日 | Comment(2) | TrackBack(4) | 北村 薫
この記事へのコメント
こんにちは。
TBありがとうございました。
同じ高校なんですか!それもニアミス。
うらやましい限りです。
北村作品の舞台ということですね。
どんな先生だったんでしょう。

新作「ニッポン硬貨の謎」も読みたいのですが、積読本が山積みでなかなかたどり着きません。
これからもよろしくお願いします。
後日、マイブログリストに登録させていただきます。
Posted by よし at 2005年12月11日 12:11

>よしさん
ほんとどんな先生だったのでしょう??私が北村先生を知ったのは高校を卒業してからのことでしたので、北村先生の噂を聞いたことがあまりありませんでした。気になりますね〜ww
Posted by 玉葱 at 2006年01月07日 00:31

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