エンド・ゲーム 常野物語 [恩田陸]

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拝島時子は、母・瑛子と二人暮し。「あれ」と呼んでいる謎の存在と長年にわたって戦い続けてきた。あらゆるものに姿を変えてあらわれる「あれ」は、認識したとたんに「裏返さ」なければ「裏返される」。父は特殊な力を持つ「常野一族」でも最強とされていたが、時子が子供の頃に失踪していた。そんなある日、母が旅先で昏睡状態に陥る。ついに母まで敗れたのかと不安と孤独に陥った時子は、初めて一族に連絡を取る。現れたのは『洗濯屋』と自称する青年・火浦。いろいろ事情を知っているらしいが、彼の目的はわからない。ひとまず二人は瑛子がいる世界「一時待避所」に飛び込む。そこには実は「裏返さ」れてはいなかった父がいた。彼は、元々自分たちは家族ではなかったと告白。混乱する一家の記憶を火浦は「洗濯」し始める。失踪当時何があったのか。一家はどうなるのか。「あれ」との戦いとは何だったのか。スリリングに展開するSFサスペンス。 (bk1 集英社の紹介文より引用)


この作品は「光の帝国」「蒲公英草紙」に続く常野物語の第3弾で、「光の帝国」の中の「オセロ・ゲーム」の続編になります。

常野ファンは結構多いと聞いていますが、どっちかというと私はそうでもないんですよね〜。「蒲公英草紙」も未読ですし・・・。恩田さんの作品でなにが好きかと問われれば「上と外」と答える奇特な恩田ファンです。

それはさておき、この「エンド・ゲーム」ですが、いや〜、面白かった!!
言葉で説明できないことなのに、なぜかしっかりと情景がイメージできてしまう。恩田さんの描写のうまさなのか、私の想像力なのか(それはないなw)。とにかく不思議です。

中盤までは、母親の瑛子と娘の時子の話が交互に話が進み、スリリングで目が離せない展開です。いいところで章が変わり、娘の時子のことが気になりながらも母親の瑛子の話を読み進めなければならないといった感じで、うまく引っ張られて、結局一気に読んでしまいました。

終盤はというと、ちょっとグダグダでしたね(笑)。恐れ多くも、一言いわせてもらうと、だから結局なんなの!?ってちょっとすっきりせず、もうすこし納得いく説明が欲しかったかな。恩田さんらしいと言えばらしいですが・・・。でも楽しい時間をすごすことができて満足しています。「蒲公英草紙」もこの休み中に読んでみようと思いました。

装画はまた藤田新策さんですが、ネクロポリスとはだいぶイメージ違いますね。
恩田陸さんと装画の藤田新策さんの対談の一部が公開されていましたのでご参考までに。
対談 21世紀はノスタルジーの世界

posted by 玉葱 at 2005年12月31日 | Comment(7) | TrackBack(6) | 恩田 陸
この記事へのコメント
はじめまして。
蒲公英草子が結構面白かったので、この作品読みたいと思ってたんですよね。
もう刊行されてるって知りませんでした。
Posted by モーラ at 2005年12月31日 05:37

はじめまして。トラックバック有り難うございます。空です。
いや〜、藤田新策さんのファンになってしまいそうです。
以前どこかで、恩田さんがいろいろと装丁さんとか装画さんとかに「こんな感じにしてね〜」的な事を言っているということを耳にしましたが、もしそうだとしたら最高ですね。ピッタリですもん。
この作品はミステリー? エンターテイメント? ホラー?
前前半はエンターテイメントで前後半からミステリーっぽくてまんなかからホラーが入ってきてまたミステリー、最後にちょっと感動入って。うっわ〜。でもそこが恩田ワールドの特徴なんですけどね。
最後、ちょっと納得いかない人が多いんじゃないかな〜。無理矢理終わらせた感が少しあるような・・・。まぁいいか。
「光の帝国」で少し触れられていた達磨山の話。ちょっと楽しみです。でもその前にグリーンスリーブスが・・・;;;
Posted by at 2006年01月03日 18:47

>モーラさん
蒲公英草子は面白かったですか〜。私も早速読んでみようと思います。このエンド・ゲームも面白いのでぜひ読んでみてくださいね。

>空さん
藤田新策さんの装丁はほんとに素敵ですよね。ほんと毎回、作品のイメージとぴったりですね。
グリーンスリーブスってイサオ・オサリヴァンを探しての続きだとかいう作品ですよね?いつ出るのでしょう?ひょっとして私が知らないだけでもう世にでてます??
Posted by 玉葱 at 2006年01月07日 00:08

グリーンスリーブス、まだ連載は始まっていませんが、もしかしたら2005年中に始まるのではないかという噂が流れてます。恐らく2006年中には始まるのではないかと。。。
詳しくはhttp://tacet.milkcafe.to/ ←こちらを御覧になられてはいかがでしょう。
Posted by 空 at 2006年01月08日 08:45

>空さん
わざわざありがとうございます。
今年中ですか〜。早く読みたいですね。
Posted by 玉葱 at 2006年01月10日 00:46

あ〜やっと出たんだ〜ってちょっと感動しました・・・。「光の帝国」から随分たちますからね〜・・・。謎だった父親も登場しましたし・・・。でも何だかかわいそうな存在でしたね・・・。もっとカッコいい人物だと想像していたので・・・。しかし!ひさしぶり?に一気に読めた作品でした。早く「グリーンスリーブス」も読みたいです!
Posted by 雪丸 at 2006年01月14日 20:03

>雪丸さん
シリーズものって出るのが待ち遠しいですよね(^^)
「上と外」もシリーズ化しないかなぁなんてひそかに思ってるんですけど、あれはまずないかww
グリーンリーブスも楽しみですね。
Posted by 玉葱 at 2006年01月25日 01:54

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