蒲公英草紙 常野物語 [恩田陸]

蒲公英草紙
恩田 陸著
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私は語らなければなりません。
あの運命の日のことを。

新しい世紀。海の向こうから押し寄せる「世界」。
変わりゆく日々に少女が見たのは、
時を越えた約束と思い。
懐かしさと切なさがあふれる感動長編。

(「蒲公英草紙」特集サイトより引用)



不思議な力を持った一族を、時代を超えて描くファンタジーシリーズ「常野物語」の第2弾。

舞台は明治時代、福島県南部。日本は列強に追いつこうと必死になり、新しいものが否応なしに流れ込んでくる。殺伐とした雰囲気が漂い、時代の軋み、歪みが感じ取れます。そんな時代を生きる2人の少女、中島峰子と槙村聡子が主人公となり、物語は進みます。

未来への不安と恐れが見え隠れしながらも、穏やかで優しく温かい日々が、序盤からしばらく続き、早く常野の力を見たい私はあせる気持ちを抑えながら読み進めることとなりました。(^^ゞ

ところが、終盤に差し掛かると一転して、急展開します。運命の日は突然にやってきて、村に危機が迫ります。ハラハラドキドキが続き、目が離せません。最後は、真摯に生きる人々の行動・言動に心打たれ涙が出そうでした。

村のために尽くす槙村家。人々のために尽くす常野一族。
我が身を犠牲にしてでも後世に繋げた物は、必ずや誰かの胸に「しまわれ」、受け継がれていくのでしょうね。

私の心にもしっかりと「響いた」一冊でした。

posted by 玉葱 at 2006年01月25日 | Comment(6) | TrackBack(14) | 恩田 陸
この記事へのコメント
TB有難うございました。
恩田陸は結構好きで、よく読んでいます。
一番好きなのは「光の帝国」の茶碗が割れる話ですが、「麦の海に沈む果実」もオススメですよ。
もし、まだ読まれていなければ、読んでみてください。
また、遊びに来たいと思います。
Posted by at 2006年01月25日 08:36

おはようございます。
TBありがとうございました。

>私の心にもしっかりと「響いた」一冊でした。

私も、自分の感想にかいておりますが、【いつまでも心にそっと「しまって」おきたい】作品でした(笑)

言葉遣いが、気持ちのいい本ですよね(笑)

Posted by ゆう at 2006年01月25日 08:57

玉葱さん(でいいのかな?)

TB有難うございます。

 この小説は社会性も入っていて、恩田さんのあらなた境地のような気がしています。
 今後はそんな観点からの小説も出るかもしれないですね。ネタは尽きない人ですから、そんな事も期待してます。

 近いうちに「エンドゲーム」も読んでみようかと思っています。
 
Posted by かいくん at 2006年01月25日 19:18

TBありがとうございました。
この本は読後感が爽やかで、丁寧な文章とともに印象に残りました。大好きな常野シリーズの話ではありますが、そうじゃなくても大好きな一冊です。
Posted by 千秋 at 2006年01月25日 19:38

初めまして、TBありがとうございました。

恩田作品は去年の暮れから読み始めたんですが
ようやく22冊読みました。
その中でも常野物語りは印象的です。
常野一族を初めてしたのがこの作品でした。
まさかシリーズ作品とは思ってもなかったので
あわててシリーズ作品を探しましたよ

この作品はとても柔らかい作品だったと思います
ラストこそ何ともいえない時代を感じさせるラスト
でしたが、結構お気に入りです。
Posted by せつら at 2006年01月25日 20:27

玉葱さん☆トラバありがとうございます

こういう人達がきっとどこかにいるんだろうなぁって思いながら読みました。
いい作品ですよね。
どうぞ、よろしくお願いします。
Posted by Roko at 2006年01月25日 22:19

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